[アップデート] AWS Mainframe Modernization の新しい機能 AWS Mainframe Modernization Application Testing がプレビューリリース #AWSreInvent
この度、メインフレームをモダナイゼーションすることが可能な AWS Mainframe Modernization の新しい機能
AWS Mainframe Modernization Application Testing がプレビューリリースされたのでその内容をお届けします。
※このサービスはプレビューリリースです。内容が変更される可能性があり、本番環境等では使用しないことをお勧めします。
公式情報
公式情報: Introducing AWS Mainframe Modernization Application Testing (Preview)
ざっくりとした和訳
メインフレームアプリケーションを AWS クラウドでモダナイゼーションする際の機能等価性テストを自動化する新機能です。 この新機能は、テストキャプチャ、オンデマンドの自動テスト再生、比較、スケールでのリグレッションテストなど、クラウドネイティブのテスト能力を提供します。
AWSメインフレームモダナイゼーションサービスコンソールの一部として利用可能なアプリケーションテスト機能は、並列テスト実行とテスト結果の可視化をサポートし、幅広いメインフレームテストユースケースにわたり高いスケーラビリティを持つ簡易化されたテスト体験を提供するよう設計されています。
AWS Mainframe Modernization Application Testing とは
ざっくり言うと、AWS Mainframe Modernization の機能で、移行プロジェクト時の自動機能同等性テストがおこなえる。
移行元のメインフレームででテストシナリオを実行した後、出力データをキャプチャして AWS に転送、AWS 上でテストシナリオを再生、移行元と AWS 上でテストにより出力されたデータセットを自動的に比較して、何が正しくて何が間違っているか確認することがおこなえるようです。
また、テスト用の AWS 環境は AWS CloudFormation を使用して同じ状態を AWS 上に自動的に作成されます。
AWS Mainframe Modernization とは
メインフレームアプリケーションを移行、モダナイズ、実行するためのインフラストラクチャとソフトウェアを提供する、一連のマネージドツールになります。
これらを活用するこてでオンプレミスのメインフレームを、AWS 上のマネージドで可用性の高い環境に移行することが可能になります。
- COBOL メインフレームのコードを Java に変換する自動リファクタリング
- ミドルウェアエミュレーションを使用したメインフレーム互換ランタイム環境へのリプラットフォーム
メインフレームを本気でAWSにマイグレーションする「AWS Mainframe Modernization」が発表されました!
Application Testing の流れ
- テストプロジェクトの作成:テストをおこなうためにプロジェクトを作成する
- テストケースの設定:テストケースはテストの最小単位
- テストシナリオの設定:テストシナリオは関連するテストケースを実行用の特定のシーケンスにグループ化する
- 初期条件を作成:メインフレームでテストを記録し、AWS CloudFormation を使用して同じ状態を AWS 上で自動的に作成する方法を設定する
- ソースで記録ターゲットで再生:メインフレーム上の入力データセットと出力データセットをキャプチャし、AWS にアップロード、AWS でテスト シナリオを再生する
- ソースデータセットとターゲットデータセットの比較:ソースとターゲットの両方からの出力されたデータセットを自動的に比較して何が正しくて何が間違っているか確認する
まとめ
私の環境ではテストできるメインフレーム環境はございませんが、メインフレームから AWS への移行を検討しているお客様は、この AWS Mainframe Modernization Application Testing による機能等価性テストにより、AWS クラウド上のアプリケーションがメインフレーム上のアプリケーションと同等であることを検証することができると考えます。
テストを効率よく実施することができれば移行プロジェクトの時間と労力の消費を減少させることができると思います。
参考情報
AWS Mainframe Modernization
Application Testing in AWS Mainframe Modernization